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還暦祝い [日記]

昨日(12/01)、二人の娘達夫婦が私の還暦祝いを催してくれた。12/03の誕生日で還暦を迎えることになるので、祝ってくれたのだ。
長女とお婿さんは、横浜から駆けつけてくれた。次女は、現在里帰り出産のため帰省しているが、お婿さんは川崎から車を飛ばしてきてくれた。長女が土浦の老舗料亭「霞月楼」の中庭の見える部屋を予約しておいてくれたという。
霞月楼は、明治22年創業の格式の高い料亭で、霞ヶ浦航空隊の将校もよく利用したことで栄えた店であるが、飛行船「ツェッペリン」や大西洋単独横断飛行で有名な「リンドバーグ」とも関係の深い店だ。
ツェッペリンもリンドバーグも霞ヶ浦飛行場に降り立ったことがあり、その際にはこの料亭で華々しく歓迎会や食事会が催されたとのことで、その折の写真や新聞記事などが玄関脇の資料室に展示されている。

そうした展示物の中には、吉田茂首相や池田勇人などの政治家が訪れた際の写真や山本五十六元帥の直筆の手紙、その他の著名人の写真なども多数ある。中でも圧巻なのが、河童の絵で有名な小川芋銭から贈られたという河童とかわうその描かれた掛け軸。大きさもさることながら大胆な筆運びで描かれた動的な構図による絵に圧倒される。

そんな歴史を誇る老舗料亭でいただく料理の数々は、まさに祝いの膳にふさわしい見事なつくりのものばかり。

すばらしい料理の数々だったが、そんなことより何より、こうした祝いの席を設けてくれた娘たちに感謝の言葉もない。

何とありがたいことだろうか。これまで、世俗的な楽しみを何も与えてやれなかった父であるにもかかわらず(本当に、他の家庭のように旅行やイベント、遊びに連れて行くなどということができなかったのだ)、こうして宴を計画し、遠路駆けつけてくれる娘たちには申し訳のない気持ちと感謝の気持ちがないまぜになって、それを言葉でどう表現してよいかわからないでいるのが現実。

それにしても子どものときに見た「還暦」を迎えた祖父をはじめとする人々は、おじいさん然として立派だった。

我が身を振り返ると、そうした姿にはほど遠く、何とも情けない気持ちになるのだが、「年だけはとっているが」と思われないように、また自らも蔑まずにすむよう「実ること」を追い求めていきたいものである。




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