「風のハルカ」主題歌 [音楽教育]
以前から疑問に思っていたことが、今朝ようやくわかった。
我が家では、NHKの朝の連続ドラマを毎日楽しみに見ている。
今は由布院と大阪を舞台にした「風のハルカ」。主題歌を森山直太郎が歌っているのだが、何カ所かどういう歌詞なのか聴き取れないところがあり、何と歌っているのか、そしてその意味はどういう意味なのか、以前から不思議に思っていた。
それは『愛し合うキミイホー』『風にスルブリーター』『かなしみのワキーホー』『かざあならぬらす』という部分だ。何度聴いてもそのようにしか聴こえない。
ひょっとすると新しい言い回しで『キミイホ』という言葉や『ワキイホ』という言葉があるのかも知れない。それにしてもどういう意味なのだろうと家内とも話していた。
そうしたところ、今朝はドラマが1分ほど早く終わり、主題歌がテロップつきで流されたのである。疑問が解き明かされる千載一遇のチャンスである。画面をじっと見つめて、見逃すまい、聴き逃すまいと耳を澄ませた。
ところが『愛し合うキミイホー』の部分では、テロップでは『愛し合う意味を』とごくありきたりの歌詞が表示されているではないか。どう歌ったら『意味を』を『キミイホー』と発音して歌えるのかわからないが、ともかくもそう歌っているのだ。
他はどうなのか。『風にスルブリーター』は何と『風にさらわれた』なのだそうだ。
『ワキイホー』では『わけを』と、『かざあならぬらす』では『風花がぬらす』とテロップが流れる。何と言うことだろう。私は自分の耳が悪いのかと思っていた。あるいは、不勉強なために人々があたりまえに使っていて私の知らない言葉があるのかと思っていたのに、こんなあたりまえの言葉だったのだ。
それにしても発音が悪すぎるのではないか。
どうして『イ』や『ケ』を『キ』と発音しなければならないのか。『ヲ』を『ホ』と発音しなければならないのか。『風花』を『風穴』と取り違えられたら、歌の意味そのものを誤解され正しく伝わらないのでは?
歌は言うまでもなく歌詞と旋律を用いて、自分の言いたいことを表現する手段である。 正しく発音しなければ重要なメッセージが伝わらないはずだ。しかも、この曲は歌っている森山直太郎自身の作詞・作曲だという。
だとすればなおさら自分の言いたいことをしっかり音楽として伝えるために細心の注意を払って歌おうとするはずではないか。
歌を聴く側からすれば、詞を理解してはじめて作者の思いを共感でき、安心して曲の持ち味に身を委ね、それを楽しみ味わうことができるのだ。
歌詞は二の次、楽曲全体をイメージとして伝えたいのだから印象として受け取ってよというのであれば、それはもってのほかのことだ。と老人である私は朝から憤ってしまったのである。それなら歌わずに楽器で主旋律を演奏してもスキャットで歌っても一向に曲の意味を損なわないということを意味するからだ。「歌」としてつくり歌う以上、伝わらない歌い方では、聴くものに何の響きも起こさせないのだ。
とは言え、たかが朝のドラマの主題歌のことで憤っている自分が滑稽でもあったのだが。
明けましておめでとうございます(^^)
久しぶりにブログを拝見していたら、こんな面白い記事が!
ゲラゲラ笑っちゃいました。
確かに彼の曲はなんと歌っているのやら、聞きにくいですね。同感です。
で、その歌詞をなんとか聞き取ろうとしているパパの姿を想像すると、益々おかしくて・・・。
今年もよろしくお願いいたします!(^0^)/
by carol (2006-01-01 15:21)
はじめまして。
うちの家族でも、なほたろうの歌詞が聞き取りができずに、議論になっていましたが、このブログをみてすっきりしました。
うち中で、大爆笑です。ちなみにうちでは、『かなしみのハヒーホー』の説でした。早速、テレビで見てみますー。
by ランラン (2006-02-25 13:42)
あ~、まったく同感です~!
毎朝毎朝、歌詞の同じ部分が聞き取れず、自分の聴力を疑ったりしてたんです。 まったく! 森山直太郎の歌い方は作りすぎで、朝聞くにはうっとうしくていけません。
とはいえ、風のハルカは久しぶりに楽しく観られる番組で、もうすぐ終わってしまうのが惜しいぐらいです。
by 春のウララ (2006-03-14 10:21)